窓際おじさんのハイブリッド投資

役職定年後窓際に追いやられたシニアの投資、癌との対決を紹介するブログです。

役職定年後、窓際に追いやられたおじさんです。近々定年で再雇用(嘱託)の身分になります。年収のことを気にせず、できるだけ早く、やりがい重視のシニア転職を実現させたいと思います。そのためにも、投資信託、米国ETF、配当株、株主優待株で、楽しみながら、堅実に年5%以上の資産増を目指す過程と、会社での窓際生活の諸々、趣味の写真も時々紹介するブログです。

窓際おじさんの昔の就職活動(2)近鉄

窓際おじさんの就職活動時は、第二次オイルショックで、就職氷河期でした。
前回紹介した大阪ガス=不採用の後、近鉄に応募しました。
なぜ近鉄??  よく覚えていません。近鉄バッファローズのファンであったのが理由かもしれません。西本監督時で、黄金期でした。


一般面接からの参加で、一次面接は3、4人一同の面接です。
窓際おじさんは、「土木、環境」で応募したのですが、簡単な質問を口頭で答えるものです。筆記試験の代わりですね。
質問、覚えています。「WECPNLを意味を答えてください」。マニアックな質問ですが、丁度、大阪国際空港の差し止め訴訟の最高裁判決が出たばかりなので、新聞を読んでいれば、WECPNLは航空機騒音の評価指標であることは難しい問題ではありません。3人の中で答えられたのは僕だけでした。「WECPNLとは、Weightned Equi・・・・・の略で、日本語訳は、重みづけられた等価・・・・で、航空機騒音を評価する指標です。時間帯によって重みづけられて・・・・」。
試験官の知識以上の回答だったと思います。ということで、最終面接(重役面接)までいきました。最終面接は、例年形式的なもので、そこで落ちることはありません。


さて、1週間後、不採用通知が届きました。
しかし、ここで、大きな事件が起こります。


窓際おじさんの父親が中学校の教師をしていました。応募書類に両親の勤務先を書く欄がありました。当時、教師=日教組=共産党員 というイメージがありました。
我家でも、共産党の機関紙:赤旗を購読していましたが、当時、教員は、嫌共産党であっても、付き合いで購読せざるを得ない状況でした。


ここで、窓際おじさんの母親が登場します。
不採用通知が届いてから、1週間後です。
母「近鉄の人事部長からの手紙を見て」
僕「何?」 母親は泣きそうな顔でした。


母「面接後、赤旗から電話があって、先月分の購読料が振り込まれてないと聞かれて、振り込んでますと返事したの。電話を切ってからおかしいと思って、赤旗に電話したら、そのような電話をしていない。このような電話は、興信所がよく使う手ですと言われた。そこで、近鉄の人事部長宛てに、お酒と手紙を送った、その返事」
僕「え~」、今思うと、すごい行動力ですね。
近鉄の人事部長の手紙を読むと、お酒は受け取れないので返送する。興信所調査は形式的にしているが、息子さんの採否には影響していない。というものの、再度、面接を受けてほしい::: 
と書いてありました。 少し良心的?? でも、形式的とはいえ、親の思想調査をしているのだから、当時でもブラック中のブラック。まあ、当時ストライキをする公共交通機関会社が普通の時代で、唯一、ストライキをしない近鉄の労働組合でしたから・・・・。採用も慎重だったということですね。それくらいは、当時の甘ちゃん窓際おじさんでも理解できました。


数日後、人事部の担当から電話があって、面接日が提示されたのですが、
僕「面接を受けたら採用ということですか?」
担当者「そうではない。あくまでも再試験で、その結果を見ての判断です。」
僕「そういうことなら、受けません」
と言いました。今の窓際おじさんならば、面接試験で、反コンプライアンスを堂々と問いただすのですが、特に行きたい会社ではなかったのでキャンセル、結果的にはよかったと思います。


さて、次は、就職担当の教授からは、証券会社を紹介されました。
この話は、次回。

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